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 古民家リノベ物語32(ハウスストーリー)

何年空き家であったかは、わからないが、だんだんと綺麗になってくると家の喜ぶ声が聞こえてくる、

新築のときは、施主さんの夢と希望で建てられた家だが、年月と共に人も入れ代わり、やがて空き家になり、あばら屋となってお払い箱になる。

まるでトイストーリーのアンディから見捨てられたウッディの悲しみをこの家も感じていたかのように思える。

僕は、古民家リノベは、まずは、洗いから入る。

洗いとは、通常全ての工事が終わって引き渡しをする前に行う大掃除のことだが、僕は古民家を買ったら先ずは洗いをする。

ホコリまみれの時は、とても使えそうにない場所も綺麗にすると意外と使い物になる。だってかつては、そのままで誰がが住んでいたのだから、家は、住まなくなると一気に老朽化が進む。住んでやる事で人間の気が家を長持ちさせるのだ。

洗いを通じて家と会話する。傷んだ場所や使える場所や補修方法を考えながら、

今、僕は一生懸命、家に気を入れている。

今日、一部屋を完成させた時、家の魂に火が灯ったような気がした。

新しいハウスストーリーのはじまりである。

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