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焦点

人間は、自分が焦点を合わせている物しか見えない。

同じ街を歩いても、ブティックの店員は、ショップのディスプレイや服がやたら視界に飛びこむだろうし、建築家なら建物に目が行き服はみない。実は、人間の視界は、自分が焦点をあててるものしかあまり見えていないのである。

この、自分の焦点や視野がどこにあるかは、とても重要な事で人生や仕事に大きな影響を及ぼす。

私は飲食店で起業して何人もの若い見習い料理人を育てたが、最初から店を持ちたいと思っている子と家庭事情で仕方なく働きにきた子では、焦点が全く違う。

後者はまるで盲目なのかと思うくらい言われたことしかできないのに対し、前者は、教えてもいない事がいつの間にかできるようになっている。

私は10歳から家業の手伝いで洗い場デビューしたが、洗い場に慣れたころ、職人さんが魚をきれいに捌くのをみて、やってみたいと思い、親父に魚の捌き方教えてくれ、と言った。お前は、アホか、目があるやろ!仕事は目で見て盗め、見てできん事は、教えてもできん!職人は、お前に教えるために雇ってるんやない!男は、簡単に人に教えてくれなんて言うもんやない!手は忙しく洗い物をしていても目は横のまな板をみて盗め!

僕の時代の板場は、これが常識であったが、今の時代も同じで自ら焦点を広げていけるやつが必ずのし上る。

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