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小さな約束

昔、私が日置川に住み着いた頃、よく遊びに来ていた友達がいた。社会人になってから知り合ったが、しばらくして会社を潰してしまい、和歌山に単身逃げ込んできたことから、僕はつらい境遇を察して気持ち良く彼を受け入れたので、良く泊まりに来ていた。

その頃、私は、古民家ライフ初心者で網戸の張り替えすらした事がなかった。マンションなどの管理会社をしていた彼に相談すると、そんなの簡単ですよ、今度、道具を持ってきて直してあげますよと、そらたすかるわ、と私は破れた網戸を放置して待っていた。

季節は、夏が近づき蚊が破れた網戸からどんどん入ってくる。その間、彼は何度か来ていたが、一向にやってれる気配はない。痺れを切らした僕は、網戸修理は、してくれんのか?と連絡すると、今忙しくなかなか行けないという。

蚊が入る時期である事は、彼も分かっているはずだし、まるで、忘れているかのような返事に僕は呆れた。

その後、彼とは縁を切ったままである。

なにげない会話でするちょっとした約束も聞いた人は、期待している場合がある。

小さな約束をちゃんと守る人間は、信用に値するし、逆は、信用を失っていく。

おかげで自力で網戸直す技術を身につける事ができたのと、改めて小さな約束を守るようにと自分に戒めた出来事であった。

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