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親父の遺産

「ちょっと明日の配達先の下見に行ってくるわ!」親父の飲食店を手伝っていたガキの頃、親父は、初めて行く仕出し料理の配達先の下見に良く出掛けていた。場所と家の近くまで車が入れるか?などを確認してくるようだった。親父は、とかく時間に厳しい人間で、配達先の道を間違えたり、入れない道だったりして時間に遅れる事のないように万全の準備をしていたのだ。人との待ち合わせも初めて行くような場所へは、下手をしたら1時間くらい前について、時間を潰して待っていたくらい。

そんな親父の背中を見ながら育った僕は、自動的に時間を守る事の大切さを思い知っていた。

たまに、待ち合わせ時間ギリギリになってから、すいませ〜ん、30分遅れます。なんて事を平気で言ってくるやつがいるが、それは、相手の30分を奪うことになるという認識がない。

この世で神が人に与えた唯一の平等は時間である。

せめて、遅れる事がわかった時点になるべく早く連絡するのが思いやり。早く連絡があれば、相手は、その時間を他に生かす事ができるが、ギリギリでは、話にならん。

たとえ1分でも相手の時間を奪ってはいけない。約束時間は絶対守る。

時間を守る人には、信用がもれなく付いてくるし、時間にルーズで成功した人間を僕は知らない。

時間を守るコツは、30分の余裕を持つ事。約束時間を30分前倒しに設定する。すると準備にもゆとりができ、もし何か、例えば、緊急の電話、交通渋滞があっても時間に遅れる事はまずない。相手の大切な時間をいただくという真心があれば、簡単な配慮だ。

財的遺産は1円も残さなかった親父だが、人としての基本、時間厳守という大きな遺産を残してくれた。

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